2022年3月7日月曜日

暮らしの中の終活

3月5日(土)終活のススメ第4回めが開催されました。
今回は、「暮らしの中の終活」をテーマに、講師には、ウェルネスサポートLab(ラボ)理事 吉武ゆかりさんをお招きしました。
始めに、先生から「今回は、税や法律は抜いて気楽に聞けるお話ですよ。」とのお言葉がありました。
コミュニケーションとは…
     「思い」を伝える・聴きあう
     「思い」どうありたいか・どうしたいか・どうしてほしいか

終活は主に「いのち」「モノ・コト」「葬儀・供養」「死後事務・相続(遺言)」の4つに分かれます。
親は子供に迷惑をかけたくないと思っています。
人生の最後について親と子どもでは、お互いにすれ違いがおきています。
 例えば、病気で倒れた時、本人は積極な治療を望んでいないのに、子どもさんは積極的な治療を望むなど…
子どもさんは、親の本当の「思い」を知らないそうです。
そこで、日頃から「思いを伝えあうこと」が大切になります。

厚生労働省が推薦しているACP人生会議」とは
「人生会議」とは、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。(厚労省ホームページより)   
   
なぜ今、人生会議が大切なのか
いつもいつでもだれとでも、いろんなことをお話して、治療も先生のお任せにならないように、準備しましょう。
「死」を意識することは、生きる意欲が増し、安心して暮らせることに繋がります。

また、地域社会とのつながりも大事です。
住み慣れた町で、最後まで自分らしく生き続けられる社会が理想です。

すぐに始められそうな、大事なものを入れておく「玉手箱」方式をご紹介くださいました。
 ・通帳のコピーや葬儀場の見積もり
 ・大事な事や記念の物
 ・特に趣味の物はご本人しか価値がわからないので写真などを取って、どうしてほしいか希望を書いておく。
 ・死後、いつ・どんなタイミングで知人に知らせてほしいかのリストなど
どんどん箱に入れておきましょう。
そして、年に一回、自分のお誕生日に必ず確認し「アップデート」を行うことも大事です。
箱の存在を、知らせておくことも大切です。

最後に先生のお勧めの著書の紹介です。
男女共同参画協議会 上野会長よりお礼の言葉です。

今回で、4回シリーズで行われた終活のススメが終了です。
毎回、参加者の皆さんが熱心にメモをとるながら聞いておられていたのがとても印象的でした。
終活とは、気力・体力・元気がないと大変です。
今の元気を一日でも長く続けることが大事ですね。