10月20日(木)13時30分から、「レコードで学ぶ昭和とその芸能文化」 ~歌は世につれ、世は歌につれ~というテーマで講座が開催されました。
会場に入ったら、懐かしいレコードがたくさん並んでいます。
好きなレコードを1枚選びます。
講師の先生は、九州大学芸術工学部 准教授 大島久雄先生です。
25名くらいの方々が参加してくださいました。
最初に、蓄音機で「舞踏会の佳人」を聴きます。蓄音機は、電気を使わず音の振動で音が出ます。
演奏を録音して音を加工せずそのまま再生をするので、その場で演奏をしている感じが味わえます。
蓄音機ならではの良さがあります。
蓄音機と円筒型記録媒体を、1877年にエジソンが発明したと言われています。
その後、複製しやすい円盤型がエミール・ベルリナーによって発明されました。
円筒型から円盤型になった最初のレコードは、SPレコードと言われ、シェラックというカイガラムシの分泌物から作られていて、とても割れやすいそうです。
その後。いろいろと改良が重ねられ、EPレコード、LPレコードとなっていきました。
最近、レコードを購入する方は、30代、40代の方々が多くいらっしゃるそうです。
でも、レコード造る工場は、現在、全国に2,3か所しかないそうです。
蓄音機で流行歌を聞かせていただきます。
流行歌(1942年) 赤坂小梅さん「黒田節」です。今でも耳にすることがあるかな。
コロンビア新譜のカタログです。(1936年) 現物がありました。
流行歌(1938年) 渡辺はま子さん「志那の夜」です。
このレコードは、B面が 松平晃さん 「上海航路」です。1枚でお二人の曲が楽しめます。レコード盤が高額なため、このようにA面B面と違う方の曲になっているそうです。
教育JOAK 江木太宗講師による「ラヂオ体操」です。(1928年) 現在のラジオ体操とは違いましたが、この時代から続いていることは凄いです。
A面はオリンピックの応援歌 B面は「前畑、がんばれ」もレコードになっています。
少しづつ戦争の時代に入ってきます。
ここでいう1億は、この時代日本の人口は1億人もいなかったけど、アジアの人をすべて含めて1億と言っていたそうです。
ここでいう1億は、この時代日本の人口は1億人もいなかったけど、アジアの人をすべて含めて1億と言っていたそうです。
戦後のSPレコードです。
国民歌/流行歌(1940年) 徳山環さん「隣組」 とんとんとんからりんととなりぐみ🎵
「ビクター 思ひ出の流行歌集」より、聞きたい曲をリクエストします。
1曲目の「島の娘」を聴きました。
このレコードは、12枚入って、本のようになっています。
レコードの袋の絵が、一枚一枚がとても素敵です。
流行歌(1953年) 美空ひばりさん 「チャルメラそば屋」です。
平和のなった日本の風景を米軍伍長さんが作られました。
選んだレコードは、プレゼントしていただきました。
最後に、ピクチャーレコードを紹介していただきました。
とても綺麗な絵が両面に描かれています。
『レコードは音のタイムカプセル』そのものでした。
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九州大学芸術工学部公開講座のお知らせ
SPレコード・蓄音機で楽しむ昭和芸能文化
~こどもの世界~
日時 令和4年11月12日(土)14時~16時30分
場所 九州大学大橋キャンパス(7号館1階ワークショップ室)
講師 芸術工学部准教授 大島 久雄
定員 30名
申込先 九州大学芸術工学部学務課教務係 〒815-8540 南区塩原4-9-1
電話 092-553-4631 FAX 092-553-4597
ご興味のある方は、ぜひお申込みください。