2023年7月15日土曜日

多様な社会を生きる子どもたちへ

 7月15日(土) 男女共同参画協議会主催(帆足裕子会長)で講演会が行われました。

講師には、塩原小学校 森春樹校先生をお招きし、「多様な社会を生きる子どもたちへ ~小学校における人権教育を通して~」というテーマで、お話をしていただきました。

地域の方からPTAの方々まで、55名の皆さまが参加をしてくださいました。


森校長先生ご自身の教員人生を振り返りながら、学校教育活動のすべてが人権教育だというお話をしていただきました。
森校長先生の、これまでの教員生活34年の間に、子どもだけでなく教員の人権感覚も高まってきたことや、様々な出来事と出会いを通して、森校長先生自身が心を動かされ、少しずつご自身の人権感覚も高まってきたことを、たくさんのエピソードをもとに、楽しくお話をされて、とても興味深く聞くことができました。

特に、日本人学校に勤務されていた頃に、子どもたち全員を「さん」づけで呼ぶ先生との衝撃の出会いや、同和に関係が深い学校での涙涙の心温まる出来事から、森校長先生がたくさんのことを学んで、ご自身の教育が変わっていったことなど、お話に引き込まれ、大変印象に残りました。

最後に森校長先生はこう話されました。
「私たち教員は『知ること』『勉強すること』、そして、そのうえで『人を大事にすること』が大事だと思っています。苦しんでいる子がいることを知らないといけない、寄りそわないといけない。」
「何はともあれ、人権感覚豊かで、思いやりがあり、笑顔あふれる学校になる1番のポイントは校長の私です。」
「私が愛にあふれているか、職員を大事にしているか、守れているか、子ども達を理解しているか、塩原小を愛しているか、それを言葉で伝えているか、自分も修行中です。」

多様な社会を生きていく子どもたちに寄りそうわたしたち大人の姿あらためて大事だということに気づかされました。

最後に、帆足裕子男女協会長からのお礼の言葉で終了です。

たくさんの皆さんから講演会のアンケートを提出していただきました。

森先生、男女共同参画協議会の皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました。