2020年10月22日木曜日

勉強になりました!!

 10月18日(日)13時から公民館で、久しぶりの講座が開催されました。

講師に、香蘭女子短期大学教授 薬学博士 金田一秀さんをお迎えし、身近で新しい感染症と再興感染症についてお話していただきました。

公民館主催、健康推進委員会共催で行われました。

参加者の皆さんは、受付で手指消毒と検温をしっかりとして、マスク着用です。


椅子と椅子の間隔もしっかりとあけて、人数も25名で通常より少なくして行いました。

館長のあいさつのあといよいよ先生のお話です。先生もマスクとフェイスシールドをしっかりとしておられます。
今回は、新型コロナウイルス感染症を中心にお話をしていただきました。

①人類の活動と感染症について
 15~17世紀、ヨーロッパ人によるアフリカ・アジア・アメリカ大陸への大規模な航海が行われた時代にさかのぼります。
ヴァスコ・ダ・ガマ(冒険家)が大量の香辛料を持ち帰り、寄生虫や天然痘
クリストファー・コロンブス、マゼランの大航海で淋病、ペストなど
時代のいろんな大発見とともに、感染症も広まったと考えられています。

②ウイルスの増殖様式
 ウイルスは単独では増殖できないので、人の細胞の中に侵入し増殖します。
 細胞膜がなく人の細胞に寄生しています。
 大きさも細胞(1μm~10μm)より小さく10nm~100nm(1μm=1000nm)です。               
ノロウイルスの消毒は、次亜塩素酸ナトリウムが有効で、80%エタノールは無効です。
新型コロナウイルスの消毒は、80%エタノールが有効とされています。

③新型感染症と法整備
  ここからは、コロナウイルスについて中心にお話が進みます。
  1960年 人に感染するコロナウイルスとして発見
  2002年 SARS-CoV(重症急性呼吸器症候群)
  2012年 MERS-CoV(中東呼吸器症候群)
  2019年 COVID-19(coronavirus disease 2019)中国の武漢で流行が始まり,世界中に拡大。
  
新型コロナウイルスの治療薬やワクチン開発状況も詳しく教えていただきました。 




SARS・MERS・COVIDの特徴



空気感染・飛沫感染・接触感染についてもお話いただきました。
   新型コロナウイルスは、飛沫感染、接触感染によりますが、空気感染についてはまだ確認中だそうです。(アメリカで、空気感染ではないかという症例が出ているそうです。)


検査について
この表からもわかりますが、PCR検査の検出精度は鼻腔63%、咽頭32%とあまり高くはないことがわかります。



新型インフルエンザは、2類感染症指定とされており、2種指定医療機関で原則治療が受けられます。
福岡県では、県内12か所、64床あります。今、福岡県では重症者の方が優先的に入院しているため、無症状の方はどうしても自宅待機になるそうです。

厚生労働省推薦アプリ「COCOA」の導入について
    今後、接触があると分かった場合…

いろんなお話を分かりやすく丁寧に教えていただきました。

最後に質問コーナーです。
  たくさんの質問がでました。
  ・布マスク、不織布マスクについて
  ・第1派、2派、3派について
  ・中国の食生活について
  ・感染経路について
  ・フェイスマスクについて
  ・治療薬の承認期間が短いのはなぜか
   等、いろんな質問に丁寧に答えてくださいました。

健康推進委員会 山根会長よりお礼の言葉です。
   消毒は80%エタノールが有効
   ・感染対策は、インフルエンザと同じでよい。
   ・感染経路はいまだ不明。
   ・三密を避けることと、自己免疫を高めるのが大事


最後に、横田主事から「しおばる・しみず散歩」のPRです。
 『いつでも 気軽に 1人でも 参加でき
   距離 速さ 回数を競わずに 楽しもう』をテーマに行います。
  現在参加カードを配布中です。
  皆さんの参加をお待ちしています。